記事一覧
世界睡眠医学会について:パニック障害と睡眠薬の効能

世界睡眠医学会(WASM)は2003年に創設された国際的な学術団体です。 世界各国の睡眠医学会と連係し、睡眠の大切さを啓発する活動を行なっています。 毎年3月18日は、世界睡眠医学会によって「世界睡眠デー」と定められています。 日本では9月3日と合わせて、年に2回の「睡眠の日」があります。 睡眠不足はさまざまな病気と深い繋がりを持っています。 そのひとつにパニック障害があります。 パニック障害は理由もなく突然に動悸や息苦しさを感じ、めまいが起きたり脈が速くなったりして、ときには死の恐怖を覚える病気です。 発作は長くても1時間ほどで治まりますが、何度も繰り返すと外出を恐れるようになり、普通の生活ができなくなってしまいます。 パニック障害は心の病気ではなく、脳内ホルモンの異常が原因と考えられています。 しかし発作を起こすきっかけは不安やストレスなので、これを克服することが大切です。 特に睡眠不足、過労、風邪などは最大の敵と言えます。 眠れないときは、睡眠薬の使用も選択肢のひとつになります。 パニック障害は睡眠中にも起こり得ます。 眠っているとき発作が起きると、次からは眠ることが恐ろしくなって、ますます眠れなくなります。 また一旦眠りについても潜在的な恐怖が悪夢となって、目を覚まさせる場合もあります。 このような悪循環を断ち切るため、就寝前に適度の睡眠薬を服用し、精神を安定させることは有効な手段です。 睡眠薬には就寝中の不安を和らげ、眠りを長続きさせる効果も期待できます。 日本の医療機関にも世界睡眠医学会が認定した「睡眠専門医」がいます。 眠れない悩みや睡眠薬の使用に関する迷いがあるなら、一度専門家に相談することをお勧めします。

2019年10月10日
様々なタイプの不眠症

一口に不眠症と言ってもその症状は様々です。 適度な睡眠を取る事は毎日を快適に健康に過ごすためには食事、運動と共に大切な要素となっています。 睡眠不足に陥ると、仕事や学校の授業に支障をきたしたり体調不良の原因となります。 現代日本では2割の人が不眠に悩んでいます。 何週間、何か月も夜寝てから何度も目が覚めてしまったり、なかなか眠れなかったりした場合は不眠症である可能性があります。 不眠症は4タイプに分ける事が出来ます。 睡眠薬を貰えば治るものと簡単に考えず、不眠の症状を正しく理解し適切な治療をしましょう。 不眠症の4タイプとは、夜中に何度も目が覚めるタイプ、眠りが浅いタイプ、寝つきが悪いタイプ、目覚めが早いタイプとなります。 症状の具体例は睡眠薬は飲んでいない状態です。 夜中に何度も目が覚めるタイプは眠ってから目が覚めてしまった後に眠る事がなかなか出来ない症状を言います。 目覚めてからすぐ眠る事が出来れば不眠症と考えなくても良いでしょう。 眠りが浅いタイプは寝てもすぐ目覚めてしまう症状を言います。 神経質な人や高齢者に多くみられ睡眠の質が良く無い為、翌日に疲れが残ったり体が重くだるかったりします。 寝つきが悪いタイプは寝ようとしても、なかなか眠る事が出来ない症状を言いますが一度眠りに入ってしまえば、朝まで目が覚めない事が多いです。 この寝つきの悪いタイプが不眠の症状の中で一番多いと言われています。 目覚めが早いタイプは早朝に目が覚めその後、もう一度寝ようとしても寝る事が出来ない症状を言います。 高齢者や躁鬱病の方に多くみられ、日中に眠くなり苦痛を感じますが朝早く起きても苦痛では無いと言う方は不眠症ではないでしょう。 いずれの症状も睡眠薬を飲めば良いという事ではありませんので不眠症を疑う方は専門の医療機関で診察をしてもらい適切な治療を行いましょう。 医師の診察の結果で処方された睡眠薬なら安心して飲む事が出来ます。

2019年09月22日
睡眠薬の種類と正しい服用方法

睡眠薬は、非常に多くの種類が市販化されていますが、薬の強さや特性によってバルビツール系、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾシアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬の5種類があります。 バルビツール系は、1950年代から使用されている古い薬剤で、ラボナやイソミタール、フェノバールがこれに当たります。 非常に催眠導誘効果が強く催眠作用も強力であり、麻酔として使われるケースもありますが、催眠作用が強過ぎる為に呼吸抑制などの重篤な副作用を引き起こすリスクが高い睡眠薬です。 現在の睡眠学会のガイドラインでは、睡眠障害の治療にバルビツール系の薬剤の処方は推奨されておらず、稀に難治性の睡眠障害患者に対して処方される事がありますが、服用の際には細心の注意が必要です。 ベンゾジアゼピン系の薬剤は、ハルシオンやレンドルミン、ロラメット、ベンザリンなど安全性の高い薬剤であり、必要な催眠作用持続時間によって使い分けられています。 副作用としては、筋肉弛緩作用がある為にふらつきや転倒などによる骨折や打撲が問題視され、特に高齢者の服用には注意が必要です。 非ベンゾジアゼピン系の薬剤は、バランスの良いベンゾジアゼピン系の薬剤の副作用である筋肉弛緩作用を軽減した薬剤であり、アモバンやルネスタ、マイスリーなどがあります。 メロセットなどのメラトニン受容体作動薬は、他の睡眠薬の様に薬剤の薬効で強制的に睡眠状態へ導くのでは無く、夜間に脳の視床下部から分泌されるメラトニンと呼ばれるホルモンが、脳の視交叉上核のメラトニン受容体に作用する事で眠くなる仕組みを利用した睡眠薬であり、自然に近い形で睡眠状態へ導くのが最大の特徴です。 メロセットを飲めば自然な形で睡眠につくことが可能となり、次の日に薬の効果が残りにくいため、多くの人に選ばれる睡眠薬となっています。 オレキシン受容体拮抗薬は、オレキシンが欠乏すると眠くなる人間の体の仕組みを利用した睡眠薬であり、人工的にオレキシンの働きを阻害して睡眠状態へ導きます。 このオレキシン受容体拮抗薬であるベルソムラは2014年の年末に発売された新しい睡眠薬です。

2019年09月06日